'tsubame hudousan'

建築のこと

ARCHITECTURE

耐震等級3と耐震等級3相当は全然違うんです!

Posted 2023年06月09日20:00

チラシなどで、耐震等級3や3相当という言葉を見たことはありませんか?よく似ているようで、実は全く違うんです。
耐震等級とは?

そもそも耐震等級って? そんなの知っているよ!という方も、改めて一緒におさらいしましょう。

地震に対する建物の強さを示す指標のことです。建物の耐震性能によって3段階にランクが分かれており、数字が大きいほど強度が高いと定められています。マイホーム取得の際の目安にもなります。

耐震等級3相当とは?

簡単に言えば、耐震等級3相当は「耐震性能が同程度であれば、正式な認定はいらない人」向き。耐震等級3は「きちんと耐震性能を評価機関によって認定してほしい人」向け。

耐震等級3

建物の強度を担保する基準に基づいた設計を行い住宅性能評価機関への申請をした建物。耐震等級3の取得とは評価機関への申請費用を出して取得するものです。第三者機関からの認定を経て取得する性能値は自称ではなく国からのお墨付きをもらったオフィシャルな性能値と言うことができるでしょう。

耐震等級3相当

耐震等級3に相当する性能はあるが住宅性能評価機関への申請をしていない建物。性能表示の耐震基準と同じ部材や構造にすることで等級3と同じですよとハウスメーカーや工務店が打ち出している性能のことです。逆を言えば、耐震等級3相当は正式な認定を受けていないため、建てた建築会社にしか実際どのようにして3相当だと証明しているか分かりません。耐震等級3相当で十分という方も、一度建築会社に聞いてみるのも良いでしょう。

耐震性能の種類

耐震性能の基準は種類があります。壁量計算(簡易計算)から構造計算(許容応力度計算)まで。品確法は中間の規定となります。構造計算は一番厳しい基準で構造計算の耐震等級3と品確法の等級3では地震への耐久性が変わってきます。

構造計算

建築予定地の地盤を考察し、構造計算を実施することで安心・安全な建物を建てることができます。

さいごに

正式な等級の認定を受けるとメリットいっぱい。しかし、その費用は決して安くはありません。耐震等級3と耐震等級3相当、どちらがいいということではなく自分たちはどちらを選ぶのか。建築会社に任せきりにするのではなく、ぜひご一考ください。