不動産のこと
REAL ESTATE
注文住宅 土地購入の流れ 決済までの手順
決済までの6つの手順を解説します。
①買付証明書と仮押さえ
気に入った土地を見つけたら「買付証明書」という書類を売主さんにを提出して土地の仮押さえをします。よく言われる「仮押さえをする」は、書類を提出することを言います。
買付証明書
契約諸条件の希望内容を明示し、売主に購入の意思表示をするための書類のことです。記載項目には、契約金、ローン特約(ローン不成立の場合の白紙解約)など。
人気物件の場合、購入希望者が多数になることもあり「買付証明書」を提示した順に購入する権利が回ってきます。ただし、「値引き」など売主の不利になる条項があった場合などは降順の方が優先されます。
②住宅ローンの仮審査
土地の契約前に、住宅ローンの仮審査を行います。仮審査の期間は1週間程度。希望している金額で住宅ローンが下りるかどうか、簡易的に年収と借入金額に問題ないか審査します。買付証明書の提出から仮押さえできる期間が限られていうため、買付証明書の提出前に仮審査を行うこともあります。転勤したばかりなど不安要素がある場合には、早めに仮審査をしておくと安心ですね。契約前に仮審査をするのは、ローンの実行が土地の購入後だからです。
③土地の契約・重要事項説明
いよいよ土地の売買契約です。宅地建物取引士から「重要事項説明書」の説明を受け、その後「売買契約」を結ぶ流れです。重要事項説明は、購入する土地の詳細や周辺環境、法的な事柄など事細かに説明してくれます。その名の通り、重要事項なのでとても大切です。しっかりと聞いて、内容に疑問や不明点がなければ、売買契約を結びます。
重要事項説明書
登記簿上の土地情報、法令等の制限、土地の告知事項、手付解除やローン解除について、損害賠償や違約金についてなど。
売買契約
売買契約は、手付金を支払い契約を締結します。手付金は物件価格の5%~10%が目安で、例えば2000万円の物件なら100万円~200万円です。現金で用意するケースもありますが、契約締結時に支払期日を設定し、後日振込むケースが一般的です。
④住宅ローンの本審査
そして、住宅ローンの本審査です。先ほどは仮審査でしたが、今度は審査する項目も書類も増えるので少し時間がかかります。金銭消費貸借契約はいわば住宅ローンの契約です。
本審査
土地の売買契約後の住宅ローンの本審査を行います。本審査の期間は3~4週間程度。ネット銀行などは1ヵ月程度かかることもあります。書類に不備があれば追加書類が必要になり、審査期間が延びてしまうので要注意!
⑤金融機関と金銭消費貸借契約
金銭消費貸借契約
本審査の後、金融機関と「金銭消費貸借契約」を結びます。融資額や借り入れ条件などが記載されており、契約することで正式な融資が決定されます。
⑥決済 土地の引き渡し
土地の残代金を融資を実行する金融機関で支払います。支払いが無事に完了していることを確認すれば引き渡し完了です。当日、所有権移転登記を行いますが、基本的には登記関連の手続きは司法書士に依頼することになります。土地の残代金は、先に支払った手付金を引いた残りの土地代金のことです。引き渡しが終われば、ようやく自分のものです。そして、登記を行うことで第三者に「ここは自分の土地です」と主張できるようになります。
さいごに
重要事項説明では、理解するのは難しい専門用語が多く出てきます。ここで疑問を残したまま契約してしまうとトラブルの要因になるため、説明の途中でも疑問点は都度確認することが重要です。